進化中 [読書]
私がヒトは進化の終着点であると思い込んだのは脳の大きさが決め手だったのだろうか。『残酷な進化論』(更科功著)によればネアンデルタール人のほうが大きかったのだという。そうした誤解が地球を支配しているという意識を持ったのかもしれない。更科氏は次のように指摘しています。
「私たちヒトは進化の頂点でもないし、進化の終着点でもない。私たち進化の途中にいるだけで、その意味では他のすべての生物と変わらない。
それに、いくら進化したって、環境にぴったりと適応する境地には辿り着けない。そのことは、ある場所に昔から住んでいて適応している種を、しばしば外来種が簡単に駆逐してしまうことからも明らかだ。環境に「完全」に適応した生物というのは、理想というか 空想の産物であって、そんな生物はいない。あくまでも生物は(もちろん私たちヒトも)、「不完全」な存在なのだ。 私たちはヒトという種を特別視する傾向があるけれど、それはおそらく脳が大きいからだろう。」
報道によれば地球滅亡まで残り「100秒」だという。終末時計として発表されているもので、過去最短だという。それだけ核戦争の危機がさし迫っているということのようです。地球滅亡して何もなくなってしまうのだろうか。危機は核競争だけではない。地球温暖化です。
実感としてはこちらのリスクが大きいのかもしれません。グレタさんが大人に問いかける言葉の重みは次世代の生きる権利に関わるからではないか。また、偉そうになりましたが。
コメント 0