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「身勝手さと空恐ろしさ」 [障がい者問題]

 

 

2019522日西日本新聞の「ニュース川柳」からです。

「巨体化に炎鵬一石大相撲」

なかなか幕内序盤戦は観ないこともあり炎鵬のことは知りませんでした。

 

強制不妊救済法とハンセン病の国賠訴訟との取り扱いの差が気になっています。ハンセン病については裁判の結果。障害のある人については超党派議員の呼びかけの法によるものとの差がありますが、総理談話は国賠については国としてのお詫びがなされ、今回はペーパー配布のみという。岡田氏は次のように述べています。

 

「西日本詩時評 岡田哲也

連休前、探査機はやぶさ2が「りゅうぐう」にクレ一ターを作ることに成功しました。宇宙の惑星をピンポイントで爆撃するようなものです。むろんこれは平和利用ですが。 ところで中国には「両弾一星」という国是があります。これは核弾頭ミサイルと人工衛星の開発にいそしむということです。昨今では原発もこの仲間です。平和と戦争、防衛と攻撃、その区別はなかなか一筋縄ではゆきません。

四月二十四日には、強制不妊救済法が成立しました。旧優生保護法は、不良な子孫の出生を防止するというもくろみでしたが、何が良くて何が不良なのか、そこにも私たち人類のはか

らいの、身勝手さと空恐ろしさがひそんでいます。

この日島比呂志詩集『現代のヨブに』(火山地帯社・立石富生編)が届きました。島さんは半世紀を鹿児島県鹿屋市のハンセン病療養所ですごし、社会復帰後一は北九州市で暮らし、二OO三年に亡くなった人です。その標題作を「かつて誕生を呪った現代のヨブたちも/平均年齢が六十を超え/療園生活も豊かになったと喜んでいる/彼等は昔ヨブが神に訴えるたように/国に訴えた結果/正義と人権が認められたと満足している」 しかし『旧約聖書』のヨ ブは受苦のはて「羊一万四千頭と駱駝六千頭()さらに七人の息子と三人の娘が恵まれ/孫曾孫と四代の子孫に恵まれ/百四十歳まで,生かされ」ました。「それに較べて /国はお前から奪ったものを返してくれたか()不毛にされた性は蘇ったか/そして子供や孫が生まれたか/あるのは 老いの孤独と死だ 向けではないのか」 この詩が発表されたのは一九八一 年のことです。そ して作者は歌いました。

「哀れな現代のヨブよ/どうせ亡びゆく身なら/せめて滅亡の未来を決めた国の掟を/粉々に打ち砕いてゆこうとは思わないのか/それでこそ誇ある人間だと思うのだが」(以下略)」(同前)

 

不良な子孫とどのようにして決めたのか。その責任を誰も問われない。


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