「漫画 君たちはどう生きるか」を読んで [読書]
「漫
画 君たちはどう生きるか」を読んで
この年になって読む本ではないと思ったのですが、評判の本だということと、懐かしさから読んでみることにしました。
最後の方でコペル君(おじさんからコペルニクスからとった愛称の主人公)は次のような結論に至ります。
「宇宙が地球を中心に回っていないように、世の中が自分を中心にして回っているわけじゃないっていうこと・・・」
だが、私の経験からすればそのように理解することは容易なことではないということですが、それだけに大切だということだと思う。自己防衛の「本能」みたいなものもあるので、自分の物差しで考えます。
話を別の角度から見てみます。報道によればJR常磐線で停車した電車のなかで出産したという。発車させないでと叫んだ女性。床に横たわった女性を4、5人の女性が取り囲んだ。出産経験のある女性が取り上げたという。後で車内にいた医師と看護師が駆け付けたという。一人の赤ちゃんが生まれるのに直接的には10人近くの人が関わり、乗客を含めるとさらに多くなります。一人では生きていけないようになっているのに自分のことにこだわります。それはある意味仕方がないことのように思います。ですが、コペル君が到達したように自分中心には回っていないことを思い出すことが肝要かと・・・。
だが、この本の値打ちは違うようです。TBS「サンデーモーニング」は平和が壊される予兆だととらえていました。
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