じわりと暖かい―『大家さんと僕』を読んで
エルニーニョ現象とかで今年の冬は冷え込みます。この本はこの季節にも応えます。
大家さんは、87歳女性。挨拶は「ごきげんよう」で好きなものは「伊勢丹とNHKと羽生結弦」で、僕は芸人カラテカの矢部太郎さん。2世帯住宅の2階が空いての店子となった大家さんとの暮らしぶりが漫画で描かれています。
年齢ギャップがあります。年齢の説明には「ええと終戦の時17だったから」となります。「矢部さんを見ているとなんで日本が戦争に負けたか分かる気がします」とも言われてしまいます。大家さんのタイプは「マッカーサー元帥」。4時間かかると覚悟して付き合う外食。池袋の話になると「東京大空襲の次の日に今のサンシャインのあたりで亡くなった人がたくさんウメラレテ・・・」いたという話になりとまどいます。
こんな話が続きます。何の変哲もない日常に生まれる会話の大切さも感じます。
帯では能町みね子さんが「男女間で友情が成立するんです」と述べています。NHKの夕方の番組で相撲の解説をする能町さんを知りました。とてもわかりやすい解説です。矢部太郎さんの絵本作家のやべみつのりさんだという。矢部さんの初めての漫画だそうです。芸人さんには多彩な人が多いですね、
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