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白髪さえ羨ましい [高齢者]

 

 

新聞のコラムからです。

 

「【コウキコウレイシャ】 好機好齢者  樋口伸子

「ねえ、コウキコウレイシャって呼び方は誰が決めたの?失礼しちゃうわ!」。 朝のモノ申す電話は東京の先輩からだった。世事万般から地球変動まで、何かにつけて憤懣をぶつけてこられるのである。 「要するに私ら年寄りのことでしょ。決めたのは行政だろうけど、どのみち皆がその年齢になるのだから、呼び方よりも後期高齢者医療制度の新しい内容がモンダイです」 「いいえ、私には呼び方も大事なことなのです」「じゃあ、読み換えればカンタンより後期高齢者が失礼なら、 好機好齢者とか、たしか以前は中年 ジュクジョにも怒っていたよ、ね。先週は渋谷に行って、 すごい人出にバッカみたいってプリプリしていたし」。 思えば彼女だって、その人出の一員なのに、短気高齢者の尊称を差し上げたい。(以下略)

(詩人、福岡市)」(20171121日西日本新聞)

 

忘れていた「後期高齢者医療制度」ですが負担増が続きます。

白髪で席を譲ってもらうとは羨ましい。こちらは、白髪も、髪もない。帽子をかぶっていても席を譲られると少し寂しいのです。

 

「紅皿 白髪って素晴らしい 

2日付紅皿「白髪でゴー」を読みました。十数年前、私もパッサリ切って染めるのをやめま した。髪を染めるのに費やすお金と時聞から解放されました。自分で散髪もします。 白髪にしてからは、知らない人によく声を掛 けられます。「美しい」「うらやましい」「染めたのですか」などなど。中には私の髪を触られる人も。今は薄汚れた細い木綿糸みたいな髪 になっていますが、当時は「絹糸みたい」と褒めていただきました。 白髪のおかげで人さまの親切をたくさん頂きます。乗り物に乗れば、いろいろな方がばっと立ち上がり席を譲っ てくださいます。先日など、とても混雑している車内で、わざわざ私を呼んで譲ってくださいました。このごろは、皆さんに迷惑をかけないよう、優先席が空いている限り座ることにしています。(以下略)。(主婦・75歳 福岡市早良区)」(同前)

 

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