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貧困への落とし穴 [貧困]

昨日『みちのく忠臣蔵』という小説を読みました。時代物は本の中に没頭できてよく読めます。 
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西日本新聞連載「こぼれゆく暮らしー生活保護の現場から」の記者、畑中知子さんは今日の新聞で次のように述べています。「報道で繰り返されてきた『受給者の悲惨な生活』「悪質な不正受給」「行政対応への批判」という三つのパターンを意識的に捨て、現実の複雑性に向き合うよう努めた。見えてきたのはセーフティーネットのもろさ、そして貧困を生み出す構造である」としています。取材の意図が固定観念にはまらないようにしたが、制度や貧困対策のもろさが出てくるという。「入りにくい」(利用しにくい)、受給生活に入ると「出にくい](自立しにくい)」という制度だけに依存している貧困対策、失業対策があり、単親世帯の支援問題もあると思う。障害者作業所なども受給者が多いが、7千円程度の工賃があれば保護費の減額になる。これでは、労働意欲が湧いてきません。3万円程度からにするとか、意欲を引き出す仕組みが必要に思います。

1年間程度の失業期間については生活保護でなく、再就職支援対策としての制度が必要に思われます。なぜなら、資格取得しようにも、働きながら研修を受けることなどできません。今までの母子家庭支援で資格取得がうまくいかなかったという結果が出ています。

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「身近な受給者の暮らしぶりに疑問を感じ、時に憤る読者のメールは想像以上に多く、その大半が『私だって生活が苦しい』といった内容で結ばれていた」という。国民の意識変革も必要だが、制度としての使いにくさを改善しなければならない。

実際、保護基準以下の所得で暮らす世帯のうち、受給者は2 割と推計されている」国民の中には、保護を受けるのは恥だという人もあるかもしれないし、人様に迷惑をかけたくないという人もあると思う。しかし、権利として制度を使っている人を非難する人たちがあとをたたない。これでは、為政者の思うつぼなのです。国民同士が非難しあい、申請が少なくなれば政府は助かります。政府は非難されずに財政的に助かります。でも、貧困層が増えた責任のほとんどは政治の責任ではないかと思います。

 
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