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速く走るものが勝つわけではない [環境]

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ボルトが世界新を二つも出しました。時速にすると40キロ以上で100メートルを走っているのだそうです。記録はどうなっていくのでしょうか。下記のような進化論の対談を読んでいると、それとは違う世界があるかもしれません。ある女子選手の圧倒的な強さに対して男性ではないかという「疑惑」が出て検査していると言います。こんな人権問題をも産み出すスポーツとは何かという説明を聞きたいものです。

 
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 篠田小説のテーマとの関連でいえば、絶え間なく変化する世界の中で、私たち自身もどう変わり、どう生き残っていくのかということに興味があります。あまりに人工的で計算され尽
くしたもの、効率的なものだけで構成された世界、あまりにかっちりした倫理的体系に基づく世界を作り上げれば、空間的・時間的に小さな枠の中では成功するが、それを超える変化が起きればひとたまりもない。それで自然から復讐をうける、といった話が好き。例えば、合理的で整然としたきれいな環境が行くつく所まで行った時に、感染爆発が起きたりするのではないかと。人間も、倫理的で合理的で正しいとされるものが、何か事が起きて集団の価値観がひっくり返った時、事態を最後に救うのは一番端っこにいたさえないやつであったりするんじゃないでしょうか。
長谷川まさに『種の起源』 にある「一番速く走るものが勝つわけではない、一番強いものが勝つわけではない、常に変われるものが残るんだ」という言葉ですね。
篠田計算され尽くした、無駄や揺らぎのない環境は、実は小さな刺激でがらがらと崩れる可能性がある。その際、「いいかげんさ」をどう呼べばいいか分かりませんが、それによって、滅亡寸前のところで小さな再生の芽を吹いてくることがあるのではないか。整然とした環境では失敗作だったものが大惨事の後に平然と復活してくる。2009821日西日本新聞 篠田節子・長谷川眞理子対談)
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今が整然とした社会なのかどうか分かりません。東京オリンピック誘致の説明では既存施設を使用するコンパクトオリンピックという宣伝がされているが、そのなかの幾つかの施設は、既存施設を壊して新しい施設を作る予定だが、意図的に既存施設使用とされているという。真偽を確かめる方法はありませんが、このようにしてまで誘致するもので性別論争や薬物使用などの話が出てくれば、それはどうなのでしょう。

いずれにしろ、「失敗作だったものが大惨事の後に復活」してくると言われると救われますね。それだけ聞いただけでも、今日はよく眠れそうです。



 
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