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「心の病」の存在理由 [精神障がい者]

 西日本新聞の地域欄のコラム「花時計」に次のようなものがありました。 「あなたは、ハートが病気なんだね」そんな風に言われたらどんな反応をしますか?傷つくか、憤るか。どちらにしろ、いい気持ちはしない。私だったら、たぶん怒って暴れ出す。
精神疾患の人にときどき使われる「心の病」という言葉に、取材した統合失調症の女性は「心は病まない」と反論していた。精神疾患という言葉よりも、その方が間接的で相手を傷つけないような気がして、私も使っていたが、女性はそれを聞くたびに傷ついた。自分の人間性がむしばまれているような気持ちになるのだという。心が弱い、甘えている。精神疾患患者に対しては、患った本人に非があるような批判もいまだある。でも、脳だって体の一部。胃や肝臓のように調子が悪くなることも当然あるのだから
 

関係者や厚生労働省も「心のバリアフリー宣言」などとして使用しています。また、国際疾病分類として使われている国際基準では、例えば、てんかんなどの神経系と統合失調症などの精神疾患は異なる分類とされています。

 

このようにして、精神分裂病などという誤解を生じる名称だということで「統合失調症」になり、てんかんなども名称変更を求める声が根強い。お年寄りの「呆け」「痴呆」が「認知症」になったりしています。「心の病」というのが実態を示しているかというと怪しいと思います。「障害は個性である」「克服できる」という人たちが押し付けた「善意」だと思います

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てんかんの人たちはかつて「てんかんは精神疾患ではない」と主張しましたし、今も言う人がいます。そのことにどれだけの意味があるのか。それは、差別があると非難する人たちが自らの差別観を肯定するものとして使われているように思います。てんかんも、精神疾患にも、同じ薬が相当使われているように、脳神経の疾患であることは益々明らかになっていくでしょう。「心の病」というのが生き残っているのは、偏見や差別が生き残っている証左だと言えます。   
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