ホームからの転落防止 [障がい者問題]
今、突然、全ての駅のホームから点字ブロックが消えたとしたらどうだろう。点字ブロックがあってさえ、ホームを歩くときは神経をつかうのに、それがなくなったら私たちは再び、昔のように神経をすり減らしてホームを歩くという、死と隣り合わせの生活に戻るのだ。この他にも、日本から世界に広まっていった視覚障害者用の設備や機器はいろいろある。日本では車内やホームのアナウンスで必ず駅名を言ってくれるが、外国では先進国でさえ路線によって違うという。また、外国のことは分からないが、日本の駅には、車椅子使用者や視覚障害者の電車の乗り換えをサポートしてくれる制度がある。視覚障害者が、慣れていない駅で乗り換えるとき、前もって駅に頼んでおけば、駅員が乗り換えの誘導をしてくれる。
欧米で暮らしたことのある視覚障害者の多くが、「日本ほど、楽に安全に一人歩きができる国はない」と言う。この間も、ドイツで暮らす知人から、視覚障害者がホームから落ちて亡くなったという話を聞いたばかりだ。ドイツでは、点字ブロックの普及率はまだまだ低いという。
『寄り道人生で拾ったもの』 塩谷靖子著
たしかに点字ブロックは増えていますが、それでも転落事故はあります。点字ブロックだけですべて防げるとは思えません。知人の弱視の人も転落しました。進んでいるところはさらに改善していければと思います。
点字ブロックの上に自転車などが置かれていることもありますし、工事などで途切れていることもよくみかけます。
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