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介護ロボットになる可能性も [高齢者]

 

蒸し暑いですね。頭はたっぷり暇なので困ります。余計なことばっかり考えているようで、無駄な気がします。体を動かさないと思いながらも、暑くて散歩もさぼりがちです。

 
P6160017.JPG
 

西日本新聞連載の「老いのイロハ」は宅老所での実践報告ですが、今も時々読み返します。

実践の現場からは離れていますが、いろいろと学ぶことがあります。

  お年寄りのAさんに、介護の仕事の経験者である新人スタッフがコーヒーを出しました。ところが、Aさんは飲みません。いくら、そのスタッフが勧めても「いらない!」と言います。はい、そこで、このAさんは、このスタッフから「コーヒー嫌い」と認定されてしまうのです。 その結果、どうなるか。まず、コーヒーを出されることがなくなります。ほかのスタッフがコーヒーを出そうとすると、新人スタッフが「Aさんは、コーヒーは飲みませんよ」とアドバイスしてしまうのです。そして、Aさんがコーヒーを口にする機会を失われていくのです。 そこで私の出番です。その新人スタッフに、Aさんがコーヒー嫌いであると決めつける前に、Aさんが「いらない!」と言った、その瞬間の状況、状態、あらゆることを振り返ってもらいます。 Aさんは、好みとしてコーヒーが嫌いということだったのか、今はいらないということだったのか。あなたとの関係性はどうだったのか。「いらない!」という言葉に隠れた言葉はないのか。「いらない!」という言葉は何かのサインではなかったのか。こういったことを考えてもらいました。 次にAさんがいろ葉を利用された際も、その新人スタッフにコーヒーをだしてみてもらいました。そのときは、場所も変え、お日さまの当たるデッキにお誘いしました。Aさんは、おいしそうにコーヒーを飲みます。 「いらない!」という一言を単純に受け止めていては、お年寄りと付き合えません。たかがコーヒーなのですが、単純に受け止める人は、ほかのさまざまなことも、白か黒でしか物事を判断しなくなります。白か黒で判断してもらえないと動けない人になってしまうのです。 多くの人は、介護を「作業」としてこなしてしまうと、残念ながら、物事を表面でしか見なくなってしまいがちです。これは、介護ロボットになってしまう兆しです。
snap_30__0907040723.JPGサタデーずばっとから

 

高齢者や障がい者だけでなく、発言の背景にはいろいろなものがあるのでしょうが、特に、自分で選択することが難しい人の場合には、考えなければならないのだと。当たり前ですが、それを絶えず実践するのも大変ですね。

 
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すずめちゃん

ありがとうございます
福岡は蒸し暑いです
一雨来そうです
by すずめちゃん (2009-07-07 15:34) 

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