歴史の中で人は孤立していない [社会]
西日本新聞に久留米市在住の作家・葉室麟さんへのインタビュー記事が載っていました。タイルが「歴史の中で人は孤立していない」というものでした。
現代人は情報の洪水の中で、「現在」について行けなかったり、適応できないと孤立感に襲われがちだ。昨年は秋葉原の無差別殺人のように社会からの孤立感を深めた若者による事件も起きた。葉室さんは「歴史の中では人は孤立していない」として「自分の成り立ちを考えてみたらまた違ってくるのではないか」と若者たちに呼びかける。「自分とはポンといきなり存在しているわけではなく、今まで経てきた歴史的経過の中で存在している。歴史の流れの中に自分がいることを思えば、自分が生きていることの意味を感じとることができるはず」というエールを送ります。
さらに、
「どんな小さい国であれ、貧しい家庭であれ、今にいたるまでにはいろんな積み重ねがある。そんな歴史の連なりの中での自分というものを見つめたときにはやっぱり自分を大切にする気持ちになるのではないでしょうか」とも述べています。
最新作『秋月記』はこのような歴史観で書かれているという。秋月は福岡藩の支藩で、今は小京都として観光に力を入れています。支藩ゆえの問題を描いているそうです。秋月もいいところです。
niceいつもありがとうございます
by すずめちゃん (2009-04-11 13:30)