SSブログ

江戸時代の勤務時間は [職場]

 紀州和歌山から江戸に単身赴任した酒井伴四郎の生活を描いた『

幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)

幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)

  • 作者: 青木 直己
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 新書

』には働きぶりについて次のような記録が残されています。幕末の頃の話です。

「次に伴四郎の勤務状況を紹介しましょう。五月二十九日に江戸に到着した伴四郎、六月三日には初出勤、しかし六月の勤務は六日間だけでした。それも四ツ時から九ツ時の勤務、現代風に言えば午前十時頃から正午までの勤務時間です。先ほどの留守番は昼の御飯を炊いていたのです。
翌七月の勤務実績はありません。早い話が一日も働いていないのです。八月は午前八時頃から正午までに勤務時間か延びていますか、勤務日は十三日間でした。以下九月十一日間、十月八日間、十一月は九日間といった具合です。日記を読んでいると、伴四郎が実によく江戸の町を歩いていることに驚かされますが、これだけ時間をもてあましていればこその江戸見物だったのです。」
P3070060.JPG

 

 

月の働いた日数も10日間程度ですが、さらに、一日の時間が4時間以内です。彼の仕事は殿様などの衣装担当です。職務の関係でこの程度の仕事だったのかもしれません。たっぷりとある自由時間、江戸見物に使われています。羨ましい気もしますが、いかがでしょう。 
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。