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医療観察法は必要か [精神障がい者]

今日の西日本新聞には、医療観察法のことが取り上げられていました。

「医療観察法

心神喪失または心神耗弱の状態で「重大な他害行為」を行った者に対して、強制的な入院や通院を命じるための手続きなどについで規定。殺人や強盗、強姦、放火などの罪で①検察官が心神喪失者または心神耗弱者と認めて不超訴にした者② 裁判で心神喪失者と認められ無罪の確定判決を受けた者の裁判で心神耗弱者と認められ刑を減軽され、懲役刑または禁固刑を受けない者ーが対象となる。裁判官と鑑定医が合議して処遇を決める。対象者の「病状改善と再発防正」「円滑な社会復帰の促進を目的としているが、「精神障害者に対する過剰拘禁」 などという批判も根強い。」西日本新聞

 

この法律による施設整備や体制確立のために相当な予算が使われていますが、予定施設の国立療養所などでは反対運動もあり、整備は進みません。今回の記事について記者は次のように書いています。

 記者メモ「精神障害者は怖い」。小さいころからそんな声を耳にしてきた。精神科病院は多くが、人里離れた場所にあった。知らぬ間に自分の中に差別、偏見が植え付けられていった。精神障害について正しく理解していなかったことが根底にあったと思う。ハンセン病患者への差別と同じ構造だ。マスコミが精神障害について積極的に報じてこなかったことも一因だろう。もちろん、精神障害の有無にかかわらず、 凶悪事件を起こした人が身柄拘束を受けないことは不安だ。しかし「精神障害があるから隔離」との考えには違和感を覚える。医療観察法の制度が本当に精神障書者の再犯防止に役立っているのか。見直しに当たり、できる限り情報公開し、慎重に検証する態度が必要だろう。(安部)
P2140010.JPG

 

精神障がい者に対する誤解や偏見は今も根強くあります。凶悪な事件報道があるからだと思いますが、実際は健常者の犯罪率の3分の1程度とされています。さらに、触法精神障がい者の範囲が裁量によって広げられているとの指摘もあります。この問題をタブーにすることなく、広く国民的な議論にはていくことで、よりよい方向が見えてくると思います。

マスコミ各社が取り上げて賛否の議論を国民の前に示してもらいたいと思います。


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