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がんばれば正社員になれる? [自己責任論]

がんばれば正社員になれる?

執拗な自己責任論9

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朝日新聞の土曜日の連載にニッサンのゴーン氏のものがあります。913日は「非正社員」のことが取り上げられています。そこで、次のように語られています。

「もしあなたが非正社員で、正社員になりたいと強く望んでいるならば、正社員以上によい成績を上げればいい。誰もが「彼(彼女)はすごい」と評価するでしょう。」

正社員になりたかったら、正社員以上の成績を上げればよいとしています。そこには、非正社員になったのは「あなた自身の責任」だと前提されているようです。全国500万人の派遣社員などのほとんどは正社員を希望して、駄目だったのに、それは無視されています。さらに、「正社員以上」という高いハードルを課しています。このように自己責任を強調する人たちは、スタートラインが違うのを無視します。そして、がんばらないから駄目だと語るのです。

簡単に正社員になれますかという次なる質問に対しては「言われたことを受け身でやるだけなら、決められた期間で雇用関係が終了することもあるでしょう。でも、やる気があって真剣に仕事に取り組み、それを周囲が認めれば、機会さえあれば会社は採用します」生産ラインで働いていて、真剣に働くことの差がどの程度可能なのでしょうか。これらは、正社員にしないのは労働者側の怠慢だと語っているのです。彼の経営哲学がよく見えてきます。決して、カリスマ経営者ではなく、普通の経営者が、より徹底して合理化したために、経営を改善できたに過ぎないように見えます。

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雨宮処凜氏が雑誌『世界』の対談で鎌田慧氏の『自動車絶望工場』に出てくる期間工に対する派遣社員の感想として「自分たちよりまだましだ」ということを紹介しています。工場では期間工の下に派遣社員は位置づけられているという。先のゴーン氏の「ありがたいお話」は、どこから出てきているのでしょうか。

そもそも派遣社員というのは1985年までは日本にはなかったのです

     
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