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ネットカフェ難民/再考 [自己責任論]

執拗な「自己責任論」を考える⑦

 

 先日の昼のみのもんたが司会する番組で、ネットカフェ難民に対する貧困者対策を取り上げていました。みのもんた曰く「好きでやっているのだろう」「仕事さがそうと思えばいくらでもある」という趣旨の発言をしたことを取り上げました。みのさんや私たちの年代では想像しにくい状態です。私たちの感覚では正社員が普通でしたし、派遣社員が沢山いる職場をあまり経験していません。バブル崩壊と共に、企業の要請に応える形で非常勤社員、派遣社員を増やしていったのです。先の番組では、若い司会者も同調していましたので、年代だけではないかもしれません。

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湯浅誠氏は『反貧困』では次のように述べています。

「ネットカフェ難民」についての自己責任論は、① ネットカフェで暮らすようになる前に、他にアパートを維持する選択肢があったはずだ(もっと安定した仕事に就く、親に頼るなど)、② 「ネットカフェ難民」は、あえてそれを選択しなかった、③ 本人が弱くていい加減で、安易に「泊まれるから」と流れていった自己管理ができていない」からだ、④ それは本人の責任である、⑤ お金が貯まらない、生活が大変だと不満を言うのは御門違いであり、社会が甘やかしているからだ、と展開する。 

安定した仕事を得ることができれば良いが、年収200万以下の人たちが1000万人を越えていて、世帯数の18.9%あります。日雇い派遣などの生活では収入が安定せず、10万円程度の手取りの人も少なくないのです。自己責任を問う前に事実を調べることが大切ですね


 
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