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バラ

バラ

薔薇の名の過去美しきのみならず
後藤比奈夫(ごとう ひなお)
<季語/薔薇・季節/夏>  黛まどか メールマガジンより 

バラには、美しさだけでなく、様々な面があることを暗示しています。そして、次の詩は、老いていく人にとってのバラです。「招かざる客」を断れればいいのですが。

ナンシー・ウッド著『今日という日は贈りもの』より

家神の庭で

近ごろわたしの庭では従順なバラが育っていす。                                                         

 うっとりするほど美しかったけれど苦痛も与えた若き日のあの刺のある野生種でなく。

 かつてわたしを窒息させた古い蔦類はもうわたしの家にはありません、

そしていま わたしが育てるのはわたしの老年の珍しい花だけ。

 家神の庭でわたしは祈ります、どうぞ最後まで生き抜く力を与えてくださいと

 わたしの行く道に雑草がありませんようにと。

わたしにはもはや招かざる客を容れる余裕はないのですから。


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