「村の女は眠れない」 [経済]
テレビの朝ドラの再放送が夕方にあっています。国会中継などで放映されないことも多いので必ずあるわけではありませんが。今は有村架純主演の「ひよっこ」です。主人公の父も東京に出稼ぎに出ていますが、消息不明となります。主人公は集団就職で東京に出て父の行方を捜しています。
その時代を描いた詩が「村の女は眠れない」です。
「高度成長の人柱
二O一五年の今、これだけは言いたいと思うことを書いておく。
草野比佐男氏の作品に「村の女は眠れない」という詩がある。
女たちは東北で生きている。一九六O年から七0年代にかけてのこと。
なぜ、女たちは眠れないのか。
男たちは、いないのだ。妻や子をふるさとにおいて遠い都会へ出稼ぎに行っている。
男と女―――抱きあって確かめ合い、満たされて眠る。それがない。
なぜ、男たちは都会に出ていくのか
在所では仕事がないのだ (略)
戦争が終り、やっと「強制の死」からまぬかれる時代が来たとき、男たちはふるさとを
離れた土地でいのちを終え、眠れない女たちは、片身の人生を生きつづけねばならない。
(一部引用)」(『昭和とわたし』澤地久枝)
「村の女は眠れない」はこれもNHKで取り上げられます。初回でなく再放送がEテレでありました。高度成長期の建設現場などで働いていました。高度成長期そのものは私みたいなものでも雇ってくれるなどいいとこもありましたが、農村から男たちと若者を都会に吸収していきました。テレビで詩の朗読があったと思います。衝撃的でした。詩としても、出稼ぎの実態にも・・・。
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