不自由とは [平和]
「表現の不自由展・その後」は関係者のご尽力で再開されるという。不自由で連想したのは精神科病院などで身体拘束が増えているということです。その用具の例を見ると、これでもかという具合に拘束されています。不自由というより虐待に近いようにさえ思えてきました。現場では人手が足りないなどの事情があるようですが、過酷な状態になってきているように思えます。精神障害者だけでなく認知症患者が増えていることもあるようです。
不自由展は、この国で不自由さが露呈していることを暗示しています。ただ縛られているだけではないのです。自分の意志が社会から拒絶されているのです。
不自由展は「あいちトリエンナーレ2019」の一部だそうです。3年に一度開かれる国際美術展覧会のことをトリエンナーレというそうです。
「自由とは、なんだろう 東 直子
「表現の不自由展・その後」という 展示がたつた3日で中止になり、大きな話題となった「あいちトリエンナーレ2019」に足を運んだ。多様なアート作品には、一人一人の示す新しい美、そして問いが込められていたように思う。例えば、ウーゴ・ロンディノーネの45体のピエロの彫刻作品は、呼吸音が聞こえてきそうなほどリアルで、うつむいて座るその身体から、生きる哀しみが滲んでいるように見えた。 又、プロジェクションマッピングなどの最新の技術を駆使した 映像作品は、閉ざされた部屋で身体に浴びているように見た。ほとんどの作品が撮影可能である点も嬉しい。 一方で、展示中止の決定への抗議として作品の展示を拒否した作家もいる。(以下略)」(2019年10月1日西日本新聞)
どういう展開を示すか 注目したいと思います。
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