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問われているもの [読書]

 

 

現代の文学のテーマとして課せられたものがあるとしたら・・・。次のコラムを読んでそんなことを考えましたが、能力に問題がありまので、少しなでてみたいと思います。

 

「コラム 風車 平成トンネル

平成は希代の凶悪犯罪や自然災害が発生し、人権や個の尊厳を確立すべくもがいた時代でもあった。体現する小説も多い。村上春樹「かえるくん、東京を救う」は地下鉄サリン事件後に書かれ、高樹のぶ子「トモスイ」や村田沙耶香「生命式」は柔軟な発想力で性の在り様について附く。今でこそ性差や属性の縛りによる同調圧力は糾弾されつつあるが、解放 への道程は平成の時代と重なる。(以下略) (八重桜)」(2019910日西日本新聞)

 

村田紗耶香氏の「生命式」は読んでいませんが、「コンビニ人間」は読みました。以前、その作品から触発されたことを書きました。

 コンビニで働いているのにその仕事を差別している人たちがいるという。数年前、いつものように通販の支払いにコンビニによった。レジに並んで立っていると、傍にいた店員が私を見ながら別の店員としゃべっている。その目がさぐるような目でした。

お客だから愛想よくなぞしないという雰囲気なのです。やがて、店長らしき人が声を掛けてやっとレジにつきました。そのときの眼が忘れられません。

 今古川真人氏の『ラッコの家』を読んでいます。その中の『窓』では、相模原障害者施設事件のことが取り上げられています。平成から令和になったから時代が変わるとは思えないけど、意識的に策定されたプログラムに沿った国づくりが進行しているように思う。そのなかにある優生思想は厄介です。善悪だけでは計り知れない問題だと思う

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