９０歳でも

 

 

2019年5月9日西日本新聞の投稿欄からです。「平和な世界を祈り続けよう　90歳」として次のように記されています。

 

「人生100年時代が到来すると、90歳といってもあまり驚く雰囲気ではない。しかし自分にとっては、よくぞ生きたものだと思う。青春時代は戦争の真っただ中。学徒動員で学業もままならず、日の丸の鉢巻きをしてモンペ姿で工場ヘ。終戦直前まで親元を離れ、日田(大分県)の田舎で兵器を造り、欲しがりません勝つまではと洗脳され続けた。やっと平和は訪れたが、 周りは焼け野が原。食糧難、 就職難。幸い教師の資格は 取っていたので小学校に勤務したが、給食の脱脂粉乳と1学級60人収容の授業が 一番苦しかった。（以下略）」

 

９０歳でも驚かない。投稿欄でも９０歳代が少なくないのに驚きます。だが、本人は「よくぞ生きた」という。75歳を間もなく迎える私でさえ自分がこんなに生きるとは思いませんでした。戦後の困難さは子どもで記憶も薄いのですが、戦争を語る政治家がいるのには怒りが抑えられません。