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消えたノーマライゼーション? [障がい者問題]

 

 

 気になっていることのひとつが、プロテニスの中継で一流選手でもうまくいかないとラケットを叩きつけるのが気になります。作った人に対する敬意が感じられません。

 

 もうひとつ気になったのはノーマライゼーションの行く末です。

日本障害者協議会の『すべての人の社会』で、障害者権利条約特別委員会元議長のドン・マッケイ氏と日本障害者協議会代表の藤井克徳氏の対談が掲載されています。

 そのなかで次のようなやりとりに注目しました。

 

「発展的に消えたノーマライゼーション

藤井:ここからは内容面について23伺います。権利条約を読むと、日本ではなじみの 「ノーマライゼーション」という言葉が一度 出てきません。日本人の多くは、あれほど普及したノーマライゼーションという言葉が入っていないのはどうしてなのかな?と素朴な疑問を 持つのですが、この辺の議論はどうなっていた のでしょうか。

マッケイ:そのことについては、特別に議論があったかどうかもあまり覚えていません。けれども、 私が思うのは、このノー マライゼーションという考え方を受け入れるのは難しいとした障害者団体 もあったのではないかと 思います。「ノーマライゼーション」と言うと、 もともとノーマルではなかったという響きががあるわけです。すなわち障害者はノーマルではないから、ノーマルなもの、普通なものにしようという意味に取られてしまうこ とがあります。それは障害者団体が嫌う考えです。障害者はノーマルではないというのではなく て、社会にある障壁を取り払っていき、社会の側を調整していくということが権利条約の全体にかかっていましたので、そういう話にならなかった のではないかと思います。(略)」

それに対して藤井氏は次のように指摘しています。

 

「藤井:私の推測ですが、権利条約の全体を貫く考え方に、「インクルージョン」がありますが、 ノーマライゼーションはこのインクルージョン に包含されたのかと思います。つまり、ノーマライゼーションをより進化させたのがインクルージョンでは、こう考えるのですが、いかが でしょうか。」

 

ノーマライゼーションは乗り越えられ、インクルージョンという到達点を示しているように感じました。インクルージョンが到達点なのか分かりませんが。

 

 

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