考えることもできない [職場]
幸福と感じるには「自分を好きになる」ことだと鴻上尚史氏は『幸福のレッスン』で指摘しています。ところが「自分が嫌いだ」という人が多いという。鴻上氏によれば「嫌いという人は、本当は自分のことが大好きだ」という。そう言われれば・・・。
だが、長時間労働の話を聞いたり、読んだりすると好き嫌いなど考えることもできなくなるのではないか。そんな心配を抱える家族は心配するだけ。
「(ひととき)長時間労働、娘も 2018年8月20日朝日新聞
娘は、この4月から長年の願いがかない、中学校の教員になった。
教員の長時間勤務はうわさには聞いていたが、娘も例外でなかった。通勤に1時間半かかるので、毎朝6時前に家を出る。陸上部の指導のためだ。
授業と部活の指導を終えると、午後7時前。そこから授業準備などをして、午後11時や午前0時に帰宅する。「それでも仕事が終わらない」と嘆いている。
部活の大会で、週末も出勤している。「月の残業時間が、80時間を超えると、過労死ラインだよ」と私が心配して言うと、娘は「もう超えてる」とにべもない。
長時間労働は、心の健康をむしばむ。ここにきて、娘の顔にも疲れが感じられるようになった。6月には、「もう行きたくない」と訴える朝もあった。夢だった仕事である上に、仕事を休むと娘にとって苦しい状況になる。そう思ったので「もう少ししたら、夏休みだから」と励ました。(以下略) (埼玉県上尾市 匿名希望 無職 57歳)」
誰のための人生か。
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