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図書館は売り上げに影響しますか [読書]

 

 

出版社は図書館が売り上げを阻害しているというのでしょうか。

 

「(声 どう思いますか)11月21日付掲載の投稿「図書館から文庫が消えたら」

2017126日朝日新聞

     ◇

 ■ニーズに応える図書館尊重を

 家事手伝い 坂井節子(佐賀県 53)

 最近、図書館が出版社からバッシングを受けている。文庫本くらい、自分で買って欲しいという声も聞く。しかし、そうだろうか。

 文庫本になったからといって、買ってまで読みたいものばかりではない。借りて読むくらいでよいというものもある。図書館が購入してくれるから、読んでいる。図書館は出版社にとって、お得意様なのである。

 ベストセラーを複数冊購入して、貸し出すのも問題だという声もある。だが、それも図書館が税金を使って、買っている。図書館は大きな消費者なのだ。

 昔に比べて、図書館の蔵書やサービスは充実してきている。私が住む地域でも、図書館の分室ができ、本が借りやすくなった。図書館は市民のニーズを考えて、いろいろと工夫している。もっと図書館を尊重してほしい。

 ■本作った人への対価、抵抗ない

 無職 佐藤光宏(広島県 60)

 出版社さんの気持ちは理解できる。精魂込めて作った本が多くの人に無償で読まれては、さぞかしやるせないだろう。

 となれば、いっそ図書館の貸し出しを有料にしたらどうかと思いネットを見た。すると、「図書館法」なる法律があって、公立図書館では貸し出しなどに対価を求めてはいけないと規定されていた。こんな法律があるとは露知らず、知っていれば小説「図書館戦争」の読み方も変わったのにと思い、愕然(がくぜん)とした。

 とはいえ、原作者を含め本を作る作業に正当な対価が支払われなければ、いずれ本は無くなってしまう。私も本を作った人になにがしかの対価を払うことに抵抗はない。図書館法は1950年に作られたもので、現代のネット社会に即しているとは言い難い。読者、作者、出版社がいずれも納得できる「三方一両損」のような方策はないものだろうか。

 ◆読者の裾野広げてこそ

 糸賀雅児・慶応大名誉教授(図書館情報学) 文庫本の貸し出しをやめたところで、売れ行きが伸びるとも思えません。ただ、公立図書館は税金で運営されています。教養書や専門書など公共の利益につながり、図書館が買い支えるべき他の出版物もありますから、文庫本の購入や貸し出しの優先順位の見直しはあってよいでしょう。

 一方、利用者は文庫本に限らず、本という商品を入手したいなら、お金を払うか(書店で購入)、時間を払うか(図書館で順番待ち)すべきです。まさに「時は金なり」なのです。

 実証的なデータの裏づけがない議論は、これまでも水かけ論に終わってきました。今後は、出版社・書店と図書館が連携してイベントやフェアを開催し、読書人口の減少を食い止めるほうが、それぞれの顧客の裾野を広げる意味で建設的だと思います。(一部引用)

 

図書館に置かなくなったら売り上げが伸びるのだろうか。そこのところが軽く見られているように思う。

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