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想起記憶が [高齢者]

 

 

記憶の低下と言っても、中身をみればいろいろと分かれるようです。

 

「石原(2008)によると短期記憶とワーキングメモリーでは加齢の影響が異なる。すなわち短期記憶は加齢の影響は少ないのに対して ワーキングメモリーは加齢の影響が大きく,高齢になるほど低下すると いわれている。すなわち,情報の一時的な保持には加齢の影響は少ないものの保持しながら処理する機能は加齢の影響を強く受けるといえる。」(『中高年の心理臨床』)

 

ワーキングメモリーとは何か。ウィキペディアでは次のように述べています。

 

「ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。ワーキングメモリの構造や脳の関連部位を調べる研究が多数行われている。一般には、前頭皮質、頭頂皮質、前帯状皮質、および大脳基底核の一部がワーキングメモリに関与すると考えられている。」

 

買い物・振り込め詐欺などはワーキングメモリーの働きが関与しているという。

 

「ワーキングメモリーは,学習,会話,推論,計算など,さまざまな知的活動を支えている。それゆえ,ワーキングメモリーの低下は,高齢者のさまざまな生活行為の遂行能力を低下させる可能性がある。たとえば, 買い物や契約締結など経済行為能力は,ワーキングメモリーとの関連が指摘されている(松田, 2011) さらに,近年,わが国の大きな社会問題となっている「高齢者の振り込め詐欺被害」とワーキングメモリーの関連も指摘されている(永琴ら,2009;斎藤,2011)」(『中高年の心理臨床』)

 

私の場合は次の自伝的な記憶が失われていると思います。深いところではあると思いますが、過去のエピソードを思い出すのは困難です。それに持病が影響したのかどうか分かりません。

 

「ところで,エピソード記憶のうち,個人に特化した出来事の記憶は,自伝的記憶(autobiographical memory)と呼ばれることがある。自伝的記憶は,高齢者の心理臨床の重要な技法のひとつである回想法 (reminiscence therapy)で扱われることの多い記憶である。高齢者の 自伝的記憶は,体験した時期や体験に伴う情動のタイプによって,保持や想起の程度に違いが生じる可能性が示唆されている(Rubin 2000; 2003)体験時期との関係では,最近の出来事ほど高齢者は想起しやすいようである。ところが,体験時期と思い出せる出来事の量との関係は,必ずしも直線的ではない可能性が示唆されている。」(同前)

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