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重度は作られる? [障害者福祉]

 

 

精神障害者、知的障害者の地域移行は言われるが遅々として進みません。精神障害者の場合は医療機関が介在するために相当遅れているのかもしれません。スウェーデンの例が下記に記されていますが、自傷他害がある場合は特別の措置をとっているというのですから、日本と比べての差は実態として大きなものではないかもしれません。まずは、住む場と日中活動の場を新たに作っていけば、入所施設から地域に移行するのはそんなに大変なことでしょうか。政策的な決断の力さえあれば変わりうるのではないか。

 

「スウェーデンの福祉関係者は、「重度」の人はスウェーデンにはいないという。そうは言っても一定数はいるのではないかと聞くと、「日本から来た人はみんなそう言う」と言われる。自己決定と独立を保障するケアを十分にし、すべての人の「固有のニーズ」を満たせば、すべての人に尊厳に値する生活が保障でき、「重度」というレッテルを貼る必要はない。ということである。ただし、ひとつだけ残された問題があり、それは自傷他害のおそれのある場合である。 その人たちだけは、別の建物、別の部屋、別のケアの仕方をしている。他方でスウェーデンのそうした状況の背景に、「重度の人」は生まれる前に人工妊娠中絶によって排除されているのではないか、比較的条件が緩やかなので、その懸念も拭いきれない。

相模原事件を契機に、日本でも出生前診断、中絶、さらには尊厳死問題をあらためて議論する 必要があるのだが、そういう問題がありつつも、生まれ出た人に対しては、十分なケアをしていけば、容疑者が言ったような「重度の障害者は社会の役に立たない」というようなことはなくなるだろう。私たちもそういう社会を目指すことは可能である。}(『生きたかった』)

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