見た目 [高齢者]
新聞の投稿欄からです。
「見た目で判断間違いのもと 80歳
近所の方からウドを頂きました。長い人生、これまで一度も食したことがなかった。漢字で「独活」。ウコギ科の多年草で香りがある。茎は緑色の長寸でがっしりと硬そうです。これまで縁 がなかったのは「うどの大木」と不名誉な比喩も関係していたと思います。 さて、目の前の新鮮なウドを天ぷらにしてみます。揚げたては「おいしい」。 次々と箸が進みます。優しい晩春の味覚です。翌日、残りを白あえにします。ウドと豆腐、ゴマの相性がよい。なかなかの滋味に納得 です。外見とのこのギャップ。 ふと20年ほど前、ラ・フランスという果実に出合った時のことを思い出しました。おしゃれな名前にふさわしくない、いびつな形にさえない皮の色。そう思いながら、口にした時の驚き。上品な香りに、ジューシーで程よい甘さ。みつきになりました。何ごとも外見で判断してはならないと気付かされました。」
(2017年6月15日西日本新聞)
見た目が大事だと言われ続けています。年寄りが、歯が欠けたままだと貧相だと。平均寿命男性80・75歳だという。するとあと8年のために投資する意味がないとか、屁理屈をこねています。本当は面倒なのと、時間がもったいない。特別急ぐ仕事があるわけではありませんが、年寄りなりの平凡な時間の流れがあります。それを大事にしたい。テレビを見ればかつてのスターが若々しく登場しています。それも羨ましいがスターでもないのにと・・・。
コメント 0