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下流とは認めたくない? [貧困]

 

 

13日のニュースではGDPは改善したが個人消費は弱いという。国民の暮らしぶりは厳しいと思う。ところが、中流の下という意識の人が年々増えているのだという。やはり下流とは認めたくないのだろう。

 

「貧困で死に方に格差も

「下流老人」著者・藤田孝典氏が講演

 

「お金があるかないかで死に方まで格差がある」。全国大会では、埼玉県で生活困窮者を支 援しているNPO法人ほっとプ ラス代表理事で社会福祉士の藤田孝典さん(34)が「下流老人と 貧困世代」と題し講演した。在宅医療や緩和ケアを受ける以前に、経済的理由で医療にほとんどかかれない高齢者がいるとし て、生活保護を受けて健康格差 を防ぐ必要性を強調した。要旨は次の通り。

 

2015年に「下流老人」と題した本を出した。刺激的な言葉で高齢者の貧困問題を可視化したかった。ほっとプラスでは、ホームレスも含めて年に約500件の相談を受ける。お金がないから医者にかからずぎりぎりまで我慢して、「痛い」と私たちに相談しにきたときには末期状態という人は少なくない。私たちが運営するシェルターで最期を迎え人もいる。その前に本人が家族に謝罪したり、借金を清算したりして、少しでも心残りをなくせるようお手伝いしている。
困窮者を「計画的に貯金しないからだ」と批判する人がいる。
だが自己責任とするには酷な現状がある。
高齢者の67割が年金が月10万円未満なのに、不足分を補
う貯蓄は高齢者世帯の168 がゼ口、435%が500万円未満だ。その結果、高齢者の相対的貧困率は194%に上り、5 1人が生活保護基準以下で暮 らしている。実際に3040年間 まじめに働いて年金保険料を納 めてきた人が、退職後に大病を患って貯蓄がなくなり、生活が破綻したケースは珍しくない。お金がないと死に場所も死に方も選べない。高齢者の自殺や孤独死の背景には貧困問題が絡んでいる場合が少なくない。

社会保障制度や低すぎる最低賃金などの改善は必要だが、まずは生活保護がきちんとセーフティーネットの役割を果たすべきだ。生活保護を受けると医療や介護は無料で受けられ、健康は守られる。より良い死に方より前に、より良い生き方ができるようにしなければならない。」(2017211日西日本新聞)

 

12日のNHKのこどもの貧困問題のドキュメンタリーも刺激的でしたが、それが政治の変化につながらないのはなぜか。意識上で「下流」とは思いたくないからなのか。そこが見ていて分からない。ただ、無関心なのだろうか。

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