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つぶやきの魅力 [書く]

つぶやきの魅力 言葉が駆けぬける

 

大統領のつぶやきが朝一番のニュースになる。

 

「氾濫する言葉  村田喜代子

朝起きると、今日もまた新聞 やテレビが米大統領の「つぶやき」を報じている。金髪の牛みたいなこの人物の電気に乗せた私
語は、三万五千回を超えている。
息をしながらつぶやいている。
ツイッターを「つぶやき」と
いうのはどういうわけなんだろう。「つぶやき」は語尾に「・・・・・」の記号を付すような、小声で聞き取れないくらいの言葉をさす。それが彼の場合は繰り出すミサイルのよう。波乱を呼ぶ。いったいいつから世の中は、こんなにうるさくなったのか。むろん昨日今日からのことでない。ヒトはもともと大昔、合

道と気道が別々になった解剖学的変化で以て、言葉を発するようになった。以来、人間の世間は他の動物と分けて画然と騒がしくなった。(略)

沈黙とは単に「語らざること」 ではない。沈黙は一つの積極的なもの、一つの充実した世界として独立自存しているものである。  『同』

 

そういえば、かつて日本は沈 黙を大切にする国だったのではないか。多弁より、無言の重みを感得することができた。
民主主義は確かに古いギリシャの雄弁術と共に発展したが、
その雄弁には沈黙との間合いが
なくてはならないだろう。
見まわせば政治家や元都知事

までが、電気の「つぶやき」を発しているが、私は新聞の短い川柳のつぶやきを愛する。たった十七文字の言葉だが、こちらには創作の呻吟が窺える。他意を持たない言葉の素手の人々の姿が清々しい。

 

呟きに「右往」「左往」の 夜明け  福田朋明

 

オスプレイが気を使いつつ 落ちてきた 上野キミ子

 

夢の中やさしい声で話す妻  田中勝子

 

 三番目のふつうの句もいい。」(201729日西日本新聞)

 

毎日新聞の川柳も良い。西日本新聞の「ニュース川柳」も必ず読みます。そして、その力量に驚きますが、すっきりと理解できます。

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