個展案内 [リハビリ]
脳出血で利き手不自由になっても… 左手で描き油絵個展 天神のギャラリーで27日まで
7年前に脳出血で倒れ右手足が不自由になった九州産業大名誉教授で画家の豊福孝行さん(75)=小郡市小郡=が福岡市・天神(新天町)のギャラリーSELで新作展を開いている。福岡では16年ぶりの個展。描かねばならないという画家の使命感とともに、絵を描く喜びを伝えたいと、こつこつ左手で描き続けた油絵作品展だ。27日まで。
■九産大名誉教授の画家・豊福さん 「たどたどしさ、いい結果も」
豊福さんは、北野町(現・久留米市)の生まれ。明善高校から東京芸大に進んだ。九州産業大芸術学部には1968年、講師として着任。2002年、倒れるまで人体をモチーフにした絵画を指導。教育熱心で芸術学部長なども務めた。絵は静物も風景も強い線が持ち味で「会派に属せず、自然を真摯(しんし)に観察する目を重視、写実に徹した」(宇田川宣人・同大教授)。豊福さんは「生命力のある絵を求めた」と振り返る。学生には「頭で考え右手が動き過ぎる。左手で描きなさい」と指導していた。
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