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高齢者グループホームでは [社会福祉]

 

介護保険では応益負担となっています。障害者自立支援法導入時、介護保険との統合を予定していた政府は、当然のように応益負担を入れてきました。それが本当にあるべき姿なのか、政治がきちんと論議することもなく導入されたのが介護保険です。

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「グループホームだが、課題も多い。具体的には金銭面の問題だ。認知症の高齢者が入所するグループホームは介護保険が適用されるが、利用者が支払う費用は、介護保険の一割負担を入れても、「きみさんち」で月額十八万円程度になる。国民生活センターが二○ 四年に全国千四百九十三の認知症高齢者グループホームを対象に行ったアンケート調査では、過去三年間に死亡を除く退去者の退去理由を複数回答で尋ねたところ、一番多かったのは「病気治療」の73.9%だったが、次いで「利用者と家族の経済的理由」が27%で第二位となり、「利用料の滞納のため」も二・二%あったという。また介護保険の1 割負担に家賃・食費を合わせた利用者負担の月額は10万円台から15万円台が全体の六割を占めた(2005年朝日新聞)
2006
3月に「認知症の人と家族の会」がまとめた「認知症の介護世帯における費用負担アンケートによると、認知症の人の生活費・介護費用は「認知症の人の預貯金を含めて、認知症の人のお金でまかなえている」が58%、[認知症の人と配偶者の収入でまかなえている」が28%、「子ども、孫、親類などが経済的に援助している」が14%、その他は生活保護などに頼っていた。さらにグループホームを利用している人の家族に聞いたところ、グループホームの利用料は平均で十四万円。利用者は全員、何らかの年金を得ているが、グループホームの利用料を年金でまかなえている人はいなかった。年金以外の収入をあわせて、かろうじてグループホームの利用料を支払っている状態だった。しかしその利用料だけで生活できるわけではない。](「認知症を生きるということ」 中村尚樹 草思社)


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