リハビリ制限の影響 [リハビリ]
障害者(児)を守る全大阪連絡協議会などが実施した「医療リハビリテーションの打ち切りに関する実態調査」報告書を読みました。現在7割の人がリハビリテーションを受けています。リハビリテーションの打ち切り・回数制限については表のとおりです。
リハビリを打ち切られた人のうち、リハビリ提供機関から打ち切りの理由説明があった人が70.8%、なかった人が29.2%となっている。
リハビリ提供機関からの打ち切り説明理由については、
「症状改善がないにもかかわらず、日数制限や症状固定を理由に、一方的にリハビリテーションが打ち切られていることがうかがえる。その他の内容として、「必要性がないと言われた」「他の利用者の増加に伴って」「病院の方針。多分PT不足」「家庭内労働でも十分リハビリになるため」などと記載がされているが、いずれも、病院側の都合で打ち切りになっていることがうかがえる。」
リハビリ打ち切りによる影響
回答者がみずから、リハビリテーションを必要と考えているかどうかについて、必要が78.8%、必要ないが8.8%、わからないが11.5%、無回答が0.9%となっており、圧倒的多数が今もリハビリテーションが必要と考えている
介護者等の負担
リハビリテーションの打ち切りによる介護者の身体負担について、増えたが31人(55.4%)、増えていないが12人(21.4%)、わからないが13人(23.2%)と、回答者の過半数が増えたとこたえている
(3)自由記述の特徴
①退院後は、介護保険にて訪問リハビリに移行。失語症などは、長期にリハビリを必要とする。脳卒中後遺症は、受傷後一年以内にリハビリを行うことにより、その後の状態にかなり影響を及ぼします。入院制限があると、リハビリ途中で退院を余儀なくされます。
②病院でのリハビリを打ち切られたため、福祉施設のリハビリに通うようになり、経済的負担が増えた。また、歩行に必要な装具をつくりかえるにも不便になった。
③リハビリが必要な成人障害者は、リハビリがあってこそ日常の生活がやっと維持できているのだと思います。リハビリを減らすことは、全体的な医療費の削減につながらず、むしろ、増加させるのではないかと思います。
④脳性まひなどの二次障害の予防や進行防止などのために、継続してリハビリテーションが受けられるような保健医療の点数の制度を設けてほしい。
⑤20歳を過ぎたら、リハビリを継続していくしかありません。半年に一回、一年に一回でも見てもらえることが何よりです。
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