すたすた横丁

山本周五郎の小説に「すたすた横丁」というのが出てきます。昼でも何か出てきそうなさびしい場所なので皆がすたすたと急いで通り抜けていくところだそうです。そういえば、東京の通勤時の人たちも早足ですね、別に寂しいわけではないでしょうが、朝、早足なのは間に合いそうにないからでしょうか。帰りも早いのですが、大抵の時間込み合っている電車ですので急ぐ理由もないように私などには思えます。通勤時間が長いから少しでも短くしたいのでしょうか。それとも、身についてしまっているからでしょうか。

突き飛ばされそうになったり、追い抜かれながらも　この人たちの忙しさを思いやったのです。