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老いはネガティブなものか [高齢者]

 


 


朝ドラ「ひよっこ」の再放送を楽しみにしていますが、国会中継や首長の記者会見などで延期になることが多い。このドラマには登場人物の痛み・悲しみが丹念に描かれているところに面白味があるように思います。再放送でも楽しみにしています。


 


さて、認知症が忌み嫌われるのは、若い人から見た場合、人間として壊れてしまったような恐怖があるからだと思う。反面、知り合いの医師は85歳になっても、医師の仕事を続け、講演などもこなしている。日野原重明氏みたいな人もいます。できれば、後者みたいでありたいが、コトは簡単ではないと竹中氏は説きます。


 


「精神科医がみた老いの不安・抑うつと成熟」で竹中星郎氏は次のように述べています。


 


「衰えは必ずしもネガティブなものではない。歌舞伎の女形が60歳過ぎて一人前になるといわれるように、老いが新たな世界をもたらす。老いるとは喪失を通して新たな自分を築いていく想像性をもっている。個別性は一面で収斂に。一面で多様化に向かう。規則性、連続性から老いを眺めると醜悪にみえるかもしれないが、老いのすべてが醜悪なわけではない。『年をとってはじめてわかったことがある』という言葉がそれを物語っているが、そこに標準化された尺度はない。それゆえに老年期は精神医学の研究の対象になりにくくかった」


 


やはり醜悪な姿をさらすことになる可能性が高いです。規則性、連続性が無秩序に襲い掛かる老いは学問として成り立ちにくいのでしょうか。


 


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