多民族社会への宿題 [街で]
新聞を読んだのは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んだばかりでした。アイルランド人の夫。日本人の妻と子どもの生活の出来事が綴られています。宗教の違いなどを含んだ移民社会と人種差別が日常生活に深く切り込んでいることが分かります。数カ月前に『アマゾンの倉庫で絶望しウーバーの車で発狂した』という本でもイギリス社会のことを読みました。
学んだのは多民族社会での日々のタフさです。それぞれの本のなかでしか知りえたことですので、他の局面もあると思いますが、日々の中にレイシズムを含めた多民族国家の大変さを生きるにはタフでなければならないということのように思われました。それは、東アジア社会との付き合い方が定まらないまま、外国人労働者を受け入れる無謀さにどう対応していくかが問われているように思いました。
「風向計 「ハーフ」問う若き世代 小出 浩樹2019/10/26 西日本新聞 」からです。
「秋は深まりゆくというのに、夏の終わりに切り抜いた他紙の読者投稿が頭から離れない。千葉県の高専生(18)による一文だ(毎日新聞)。
見出しは<「ハーフ呼称が問題」とは驚き>とある。
<私は母が韓国人、父が日本人です。小さな頃から周りの人に「ハーフ」と言われていました。私も自己紹介などで使ってきました>
ところが、この呼び方には問題があるという意見を知り、驚いたと記している。ハーフを理由にからかわれたこともないからだ、という。 そして続ける。
<どんな呼び方であっても悪意を持つ人と接すれば、嫌な思いをするでしょう>
何が差別語に当たるのか。その問いに的確に答える一文だと思う。(以下略)(論説委員)」
スポーツの世界ではハーフの活躍が目覚ましい。有名でないハーフに対する姿勢はどうなのか。考えさせられました。
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